【報告】11月定例会

2018年11月30日(金)に鳥取市の白兎会館で11月定例会を開催しました。今回は2020年度から大きく変わる日本の教育について、午前、午後、さらには夕方からという三部制で、しかも現役の県立高校の先生による中身の濃い研修(といっても夕方からの第三部は教育交流会という名のもとでの懇親会でしたが)となりました。

 

まずは第一部(10:30~12:00)の講師は鳥取東高等学校国語科の荻原伸先生

『深い学びと国語教育』と題してOECD Learning Compassや新学習指導要領を読み解きつつ、「いま」という時代感覚と、そのトレンドの背景にあるOECDとの政策対話と日本の教育政策、とりわけ、これから進もうとしている国語教育について研修を行いました。

塾での国語指導はともすれば問題を解くことが中心になりますが、この研修会では教育改革の底流に触れることができ、今後の塾での学習指導にも大いに参考になりました。

 

第二部(13:00~14:30)の講師は鳥取西高等学校教頭の辻中孝彦先生

『新入試を見据えた、これからの英語4技能指導を考える』と題して、オールイングリッシュによるアクティブラーニング。

日頃、理数中心に教えている私ども塾講師にとっては、言っている意味は分かる(文字にするとさらによく分かる)が、いざ話そうとすると英文が出てこない。まさに中学校から大学まで英語を習っても使えない世代。隔靴掻痒とはこのことか。17名の受講者の中には英語上級者の先生方もいて、こちらの言いたいことを「忖度」していただいて何とか乗り切りました。「英語は実技教科」と位置付けて練習と実践あるのみ。

辻中先生も荻原先生もさすが鳥取県のエキスパート教員。お二人には第三部の教育交流会にも参加していただき、昼間とは異なった角度から、直面している教育問題についても意見交換ができ実りある研修会になりました。

 

文責 東部地区幹事 山下典男