【報告】5月 総会と講演『AI教育について』

 

講演会:『AI教育についてー必要性と具体的指導法』
講師:株式会社スプリックス 副社長 常石博之先生・長濱恵理子先生

 

今回の総会では、平成30年度の役員選出や事業計画について話し合ったあと、AI(人工知能)を利用した教育ITを導入されている個別・自立学習塾REDの方のお話をお伺いしました。

世の中がAIへ向かって進んでいる中、AIそのものに対する脅威が度々取りざたされていますが、現段階ではAIはあくまで人間のプログラミングによるものであり、とりあえず、鉄腕アトムのような万能ロボットがシンギュラリテイ(特異点)を超え、人間を脅かすような時代はおそらく少なくとも私たちが生きている間には起こりそうもないと想定した上で、家電製品や自動運転車、医療ロボットなど、いかにそれらを我々の生活にうまく生かしていくかが課題となっています。教育現場においても例外ではなく、OHPがプロジェクターに、黒板がスマートボードに、ノートがタブレットにとここ数十年で飛躍的に進歩し、明らかなる革新をもたらしています。もちろん、個人的に英語教育に携わる者としては、子供たちがパソコンやタブレット相手に一人で黙々と学んでいる未来図には懐疑的であり、教育に大切なのはあくまでも教える側と学ぶ側、そして学ぶ者同士のコミュニケーションだと信じてやまないのですが、それはさておき、反復演習や暗記ものなど、一部の学習分野においてはAIの活躍を大いに期待したいところであります。特に、英語をはじめとする語学学習関連においては、これまでの紙面上での読み書き中心の学習形態から脱し、常に音声を伴った学習に移行するためにITは欠かせないもとなってくるでしょう。文字と音声を同時に学び、シチュエーションを視覚的にも聴覚的にも同時に捉えられるロールプレイ動画等をふんだんに使った教材や、さらには英会話ロボットなど出てくると面白いと思います。

2020年の教育改革とともに、学習教材も変化し、塾も変革を迫られています。現状維持は衰退なり。それぞれの塾の個性や教育スタイルに合わせ、いかにAIをうまく活用し、教育の質を改善していくか。それこそが私たちに課された問題であり、この鳥取私塾の会を通じて今後学習を深めていきたいテーマのひとつであると痛感しました。

 

「AIと教育業界について」の感想

今回の講話を聞くまで、AIについて漠然としか解っていませんでした。しかし、どのような仕組み、どのように進歩してきたのかという歴史が少しでもわかると、依然抱いていた恐怖感・不安感などが少し払拭された気がします。(※AIに関する用語なども説明されましたが、難しいので省略します。<笑>)また、この業界(塾)でもどのようにAIを活用していけば良いのか、とても考えさせられました。人間の良さを大切にしつつ、AIという優れた能力をどう活かすのか、今後の課題になっていきます。ただ、AIの発達は凄まじいもので、これからもどんどん進化していくと思います。時代に取り残されないためにも、しっかりとした知識を持って、活用、共存していく必要があると改めて思いました。